目的や期間などをディスクローズして金融資産を振り分けるのが一般的に言う「マネーポートフォリオ」である。
なぜ、振り分ける必要があるのか?
それは、低金利に原因がある。
0.3%の金利だと100万円預けても年間3千円の金利、ここから源泉されて金利の残りは2400円になる。
ただでさえ低金利なのに必ず源泉されてしまうので腹立たしい限りなのだが、制度なので仕方ない。
5年以内に使うのであれば預金でもいいのだが、10年以上先の資金作りであれば、増えない金融商品に預け続けるのは「機会損失」につながる可能性がある。

私がなぜ10年以上先の資金作りに保険を活用するのかというと、5年以上経った満期金又は解約返戻金を受け取る際に、総支払保険料よりも多く返ってきた金額には一時所得という形で税制上優位性があるからだ。

その時に通貨分散できれば、日本人がなかなかしない投資にも少しだが着手することになる。

今後は、所得も伸びにくい時代になり、工夫しなければ資産を作れない。目的に応じて「時間・金融商品・リスクの分散」をすることがかなり重要になってくる。
マネーポートフォリオを意識するということは、しっかりとした人生設計があるという証拠である。
「これをやればゴールが見える」ということであれば「やりがい」や「生きがい」を持って生きていける。
そういった意味で「ライフデザインシート」→「ライフプランニング」→「キャッシュフロー表」→「リスクマネージメント」を財務コンサルタントと一緒に作成し、それに基づいた「マネーポートフォリオ」を作成することは、とても大切な作業である。